メロとベースは聞いていると自覚しているが、コード進行がどこで鳴っているかわからない、という自認。恐らく、この人はピアノやギターの和音を単音として認識していると思われる。そして、それぞれ別の楽器が担当している単音1、単音2、単音3をバラバラに認識して、これらの総和がコードであると認識していないと思われる。
自分だったら、上記の動画のようにDo、Mi、Soを順番に単音で弾いて、次にそれを同時に弾く(C)。それぞれ別個の音が同時に鳴るのがコードだと認識させて、次に、同時に鳴る音の組み合わせを変えて聞かせ、これがコード進行だと教える。
Do+Mi+So=C熟語や慣用句のように、それぞれ単語に過ぎなかった言葉が組み合わさって1まとまりになる、と説明する。親と子は別々の存在で別々の言葉だが親子という1つの言葉にまとめられる。春と夏と秋と冬も同じく春夏秋冬とまとめられる。あるいは、糸と吉で結とか、山に風で嵐とか、複数の文字がまとまって1文字の漢字になるのと同じように、仮に和音楽器が無くメロとベースの組み合わせだけでもコードは成り立つのだと、単音と和音を交互に聞かせて解説する。
Fa+La+Do=F
So+Ti+Re=G
肝心なのは、2つ以上の楽器(単音)*1が同時に鳴れば、それは基本的にコードであり、同時に鳴っている、あるいは時間差で鳴っていても音の高さ(音程)の組み合わせ(アルペジオ)でもコードと判断が出来ると実演してみせる。リズムが1、2、3、4と時間差で成り立つように、コードも1はDo、2がMi、3がSo、4がTi、と時間差で弾いてもコードであり、同時に鳴らしてもコードだと説明する。
つまり、メロやベースを別々に認識するのではなく、メロとベースの組み合わせを認識するように教える。恐らく、これでコード進行の感じ方はわかってもらえるんじゃなかろうか。
*1:歌を含める
