スト2〈サガット〉BGM=11拍子


 1980年代から1990年代のゲーム音楽変拍子が多い。理由は、生楽器と違い、使える和音数も少なく音色の幅も狭いから、構造で飽きられない変化を作ろうと必死だったから。

 ストリートファイター2のサガットBGMは11拍子である。子供の頃は拍子の概念を理解していなかったので、ドラクエ4の9/8拍子やサガットの11拍子を拍子として認識せず丸暗記して歌っていた。

 後年、拍子の概念を理解してから、リズムを取れなくなるという状態に陥った。無意識に3拍子か4拍子で数えてしまうので、7拍子や11拍子や15拍子のような、微妙に欠けてたり増えている拍子を理解するのに時間がかかった。

 今はそれも克服して、自分の感覚より半拍増減してるからn拍子だな、と容易に判断がつく。そこでサガットの拍子を再度取り直した時に、自分は今までサブタイズ的に認識しやすい443だと認識していたが、イントロに誘導する鐘がある事に気づいて、その音は65で鳴っていたので、今更ながら443の11拍子ではなく65の11拍子だと気づいた。

 現在大人気のスト6のサガットBGMは単純な4拍子なので退屈。音色や和音や強弱の表現は現在の方が圧倒的に優れているが、それによって工夫がなくなり、事リズムに関しては退屈な曲が増えたように思う。