バンド編成に不満

 坂本真綾のファンクラブ向けライヴ編成がTwitterで公開されていた。自分は坂本真綾に限らずバンド編成の伴奏に不満がある。

 その理由は《ベース》《ドラム》《ギター》《キーボード》これまではわかる。しかし、ギターは2人もいらないし、キーボード(シンセ)がいるならピアノはいらない。代わりにヴァイオリンを1人いれたほうがよっぽど音楽の幅は広がる。

 自分がこういうポップス的なライヴに行く判断基準の1つに《弦(ストリングス)》がいるかどうかがある。《弦カル》なら最高だが、せめてヴァイオリンかチェロのどちらか1人でもいると全く違うのだが、こういう系統のライヴ編成は頑なに弦を使おうとしない。理由は何なんだろうか?

 演奏者のギャラ格差は無いはずである。据え置きのピアノを弾くために手ぶらで来るピアニストも、準備と片付けが最高に大変なドラマァにギャラの差は無いはずだから、理由は他にあるのだろう。

 マイクを介さず楽器の音量が大きくミックスが大変だから、というのはありえる。ドラムやピアノみたいにパーティションも立てられないし。

 例えば弦の代わりにアコーディオンでも構わない。自分が求めているのは、全音符以上の音価で強弱の抑揚が効いて表情豊かに楽器も必要だと言う事。

 7月に行われる《マクロスF》のライヴでは1人ヴァイオリンがいる事が公表されていて、行きたくなった。今の所チケットが一般販売される様子が無いのだが。

 自分が理想とするバンド編成は、《ベース》《ドラム》《ギター》《ピアノ》《ヴァイオリン》の5人編成。これにパーカッションとかシンセが味付けで加われば良い。ただ、YOASOBIとか星街すいせいとかみたいな路線がバカ売れしている現実を見ると、打ち込み音楽ばかりでクラシック系の知識や実力が無い人間が主流で弦を扱いきれない現実もあるのかなと思う。これらはホモフォニーばかりで対旋律の無い曲ばかりだし。

 だからこそ、生演奏を売りにしてるようなライヴにはシンセに甘んじる事なく生弦を導入して欲しい。

 昨年12月に菅野よう子がMontreux Jazz Festival Japanに出演したが、その時はジャズのイベントと言うのもあり金管木管は居ても弦はいなかった。しかし、今年に自身が出演したニューヨークのライヴではVn4、Va2、Vc2という弦の編成が導入されていた。

https://www.reddit.com/r/yokokanno/s/xd1bcFLjO7

 これがもうクソ羨ましかった。特に菅野よう子なんて元々ラヴェルが好きだったり弦を得意とする作家なのに、ジャズだからと言って弦を省くなんて考えられない。日本でもせめてヴァイオリン1人いれてくれるだけでも良かったのに。尤も、Montreux Jazz Festival Japanは歌手2人とコーラス10人とパーカス10人くらいをゲストに読んでいたので、恐らく予算的にはこっちの方が明らかにかかっているのだけれど。